毎日が過ぎていく。濃密なのに、薄っぺらい。たくさん取りこぼしている。捉える気が、まるでないようにしか見えない。 目の前のことに真剣に取り組まないで、ましてややるべきことに取り組めないで、いい曲なんかできるはずがない。ゴミクズみたいな音の羅列…

この1週間で、何か変われたのだろうか。先週と同じバスに乗っている。前よりも早くて席も後ろ。空がまだほんのり明るい。青とも緑ともいえない空の遠くにまだらな雲が佇んでいる。そんな空を、街のオレンジや白が山の向こうへ追いやっているようだ。金曜日、…

家から駅へ向かって歩いていた。やけにビルの灯りが眩しくて、なぜか新鮮だった。歩きながら眺めていた。そんなもんだから歩く速さはゆっくりになっていて、後ろから小学生らしき二人組に抜かされた。長いソックスを履いていたから多分サッカー少年だろう、2…

無様だ。財布を海に忘れてきたと勘違いしてワタワタしてるときと同じだ。熱が出たわけでもあるまいし、あたふた部屋の中をドタバタ走り回るんじゃない。頭を回さないといけない。苦手だけど、やるしかないんだ。細かく、着実に。落ち着け、落ち着け、落ち着…