2019/7/4(木)

 家から駅へ向かって歩いていた。やけにビルの灯りが眩しくて、なぜか新鮮だった。歩きながら眺めていた。そんなもんだから歩く速さはゆっくりになっていて、後ろから小学生らしき二人組に抜かされた。長いソックスを履いていたから多分サッカー少年だろう、2人で何か話していた。背の高い男の子が少し背が低い男の子をどついていた。こうやって自分の意見を強く持っている子が将来も上手にやっていくのかとか馬鹿みたいなことを考えた。その2人がちょうど前に来た時、ぶどう味のお菓子の匂いがした。昔好きでよく食べていた、ハイチュウとか100円未満の駄菓子の、あの安っぽいぶどう味の香り。2人はどんどん前へ進んでいった。2人との距離は離れる。駐輪場では自転車の後ろに乗せた子供と母親が笑顔で話していた。茶髪でピンクのシャツをきたお兄さんはベビーカーに赤子を乗せて歩いている。猫は塀の上を歩いていた。