2019/10/4(金)

 帰りの駅、スーツケースを持った学生がたくさんいた。修学旅行で来ているのだろうかと思ったけども、彼らが手にぶら下げている荷物を見てみると違うことに気がついた。ぶら下がっていたのは東京ばな奈スカイツリーなんとか、東京土産だった。修学旅行から帰ってきて、何日かぶりに故郷に帰ってきた安堵感や旅行が終わってしまった喪失感、むなしさ、友達と離れることの名残惜しさが入り混じる時間だった。最高の時間じゃないか。自分が学生の頃を思い出した。今思えば、ああいう心が揺れ動く時が後から見たら最高の時間なんだろうな。財産だ。

 

 気がつけば10月。暑さもジリジリ後ずさっていって、涼しい日も増えてきた。半袖にかえるタイミングは結局掴めないままだった。

 入道雲を確かに見た。うろこ雲も羊雲も見た。確実に日々は過ぎ季節は変わっている。それなのに、それなのに、。いつだったんだろう、いつが夏でいつが秋だったんだ。そうなことを疑問に思うほど、日々がいつのまにか過ぎ去っていっていた。気がつけば、10月。

 毎日は、ボロボロだ。あれよあれよという間にすぎていく。何かをしようと、しなければいけないと思いながら何もしない日々が増えた。映画を見ること、本を読むこと、そして音楽を聞くことがうんと減った。自分の心はいつの間にか、奥に奥に押し込まれて蓋をされて取り出すのが大変になっていた。悩んで悩んで、逃げて不安で、よくならないままよくもしようとしていないまますぎさっていく。いろんなものを取りこぼしている。やっぱり、落としているもしくは受け止められていない。

 もっと前向きになりたい。ならねば。逃れられないんだから、長いスパンで見るんじゃなかったのか。嘘か、適当か、そらも言い訳だったか。自分が本当に、好きになれない。自分なのに、おかしいぞ。悲しいね。

 

 

 考えることも減ってしまった。日記がない。だめなのに、ね。諦めてはだめなんだ、頑張らないといけないんだ。やるしかないんだ。