2020/3/6(金)

 安い酒の安い味。しかもよく見たら梅。梅はあんまり好きじゃないんだ。早く次のお酒へ移りたい。今日は月が綺麗に空に浮かんでいる。月が落とすベランダの影がとても綺麗で好きだ。夜の自然な明るさが好き。あの曲のあのアルペジオが好き。あの展開が好き。あの繋ぎ目が、音の作る曲線が好き。こういう好きをかき集めて作る自分のものが結局好き。きもい自己。みんなそうだと嬉しいな。安心してしまうな。周りばかり気にしてしまう自分は嫌いだな。みんなそうだと以下同文。語呂がいい。

 アルコールに頼ってしまう。ため息の日々をまとめて、好きも嫌いも苦しいも辛いも良いもまとめて、細やかな糸のようにほろほろとほどいたり結んだりしてくれる。僕はこの日々とか好きとかしたいとか、いろんなものをごちゃごちゃまとめて生きています。生きていけています。いつ死ぬかなんてわからないよね。終わりなんか明確に見えない。もっとはっきりわかると、違うんだろうな。余命宣告にこっそり憧れをいだいてます。実際されるとどうなるかはその時しかわからないけれども。ここ何年かは、ずっとそうだけど、生きる意志というものが低い気がする。だって、悲しいが多い。用意された悲しみなんて抱えきれないほどあるんだもの。こんな世界で生きていくなんて、ものすごい精神力が必要だと思う。だってそうだ。昔漫画で見たことをおもいだしたけど、少なくとも友達、親子の数だけ葬式が準備されている。日々の中にそれは織り込まれている。カタンカタンと進んでいく日々の中に。いつどこで誰がそうなるか、わからないことだけどそれは確実なことなんだ。そしてそれは自分にも。でもそれはできたら自分が一番初めがいい。だって他の悲しみを感じることがないじゃない。自分勝手でごめんなさい。僕はとても自己中なんです。