2021/2/9(火)

 今日は朝マクドナルドに行って、面接が決まった京都の会社の志望理由とか自己紹介とか自己PRとかを考えてた。昼からはPCR検査に行った。唾液をいっぱい出した。明日には結果がわかるらしい。陰性であることを願う。夕方にはバンドの練習をした。夜は会社の後輩とお好み焼き屋に行ってのんでた。後輩君は目標があるらしい。すごい、これがちゃんと生きてることなのかなと思った。僕は目標なんかあるだろうか。あるとすれば、早めに死ぬことくらいだな。なんともいえない目標だなと思う。悲しみばかりに目を向けて、それが嫌だから早くこの世を去りたい。それでも立派な目標だよと、心の中の自分は言ってる。嫌なものは嫌だよ。嫌なものに会いたくないよ。シロクマが北極にいることを咎める人はいない。

 引っ越しの準備を着々と進められている。片付けはほとんど終わって、あとはレンタカーに詰め込むだけだ。ちゃんと全部詰め込められるかが不安だ。のらないものは全部捨てていこうかな。なんならもう全部捨てたい。この街に関わったものは全部捨てたいくらいの気持ちだ。全部全部捨てて、新しいところでまた始めたい。帰るべき場所は帰るべき場所としておいておきたい。大事なところにはいたくない。たまに帰るくらいがちょうどいい気がしている。この街は帰るべき場所ではない。結局好きにはなれなかった。街と自分がずっとずれていた。それならそれでいい、好きじゃないところは好きじゃなくていい。捨てるべきもの、切り捨てるべきものはどんどん切っていきたい。身を軽くしておきたい。いつでもどこでもいけるようにしておきたい。それは留まることへの不安があるからなのか。帰るべき場所が、帰りたい場所が、行きたい場所があるからなのか。車を買いたいな。いつでもどこへでも自分の力で行けるようになりたい。

 明日は転職エージェントの人に面接の練習をしてもらって、バンドの人とのむ予定だ。こんなご時世でのむなんてけしからんかもしれないけれど、この街にいるのも最後だし、その人と頻繁に会うこともなくなってしまうし、目を瞑ってほしい。最後が近づいている。でも、高知にいた時よりか悲しくはない。やっぱりこの街は好きではない。なんとも悲しいお別れだ。