1/7(金)

 こうやって日記に記すのも、積み重ねてきた考えから曲をつくるのも、一つの観測点にすぎない。考えることすらそうだ。何かに対し目線を向ける、そうすると否が応でも見えないものはでてくる。それが強いとか弱いとかそんな話ではなくて、全てを見ることなんかできない。きくことも、感じることも、難しい話でしょう。ちゃんとやってる、日記も曲も、これだというものを捉えているつもりだ。しかし、それが全てな訳がない。重ねてきた考えが積み重なって生まれた一瞬を捉えているだけ、点にすぎない。その点をできるだけ捉えてこの生の軌跡を見つめたい。だからやるのだ。過去の日記を見返してもやはり、その時に考えたこと全てなんか残せていないし、できた曲の歌詞にも現時点から見た差異は少なからずある。だけれども、やはり残したからには大切なことなのだと信じたい。今思えばもっと残しておくべきことがあっただろうなんてこともあるけれど、やはりそれが選んだものだ。飾っても偽ってもない。こればっかりはどうしようもない。点にすぎない。

 

 いつ何時でも、何かを媒体として残す時点でそれは過去のもので一部のものだ。だからといってそれを諦めるとかしないという理由にはならない。点でしかないとしても、発したい残したいと思うからには、目一杯その点を強く打つしかない。その点をできるだけ多くして、滑らかな曲線を描きたい。肯定してもらえたことなら尚更、思うように打っていきたい。