2020/7/11(土)

 今はどこを歩いているんだろう。登り坂なのか、下り坂なのか。行く道か、帰る道か。進んでいるのか、迷っているのか。わからない。一寸先の闇の中にいる。不安だ。どう転がって行くんだろう。歩いて行かなきゃいけないよ。自分には足が生えてるんだから。石じゃない。でも歩かない足には苔が生えそうだ。途方もない、闇の先には光があるんだろうか。途方もなくはないか。目を瞑ってはいけない。全体を捉えることが肝心だ。視野を広くしないと。でもそれもうまくはいかないよ。もう自分の今の状態が本当にそうなってるのかただの思い込みなのかどうかすらもわからない。わからない、誰も答えなんてくれないのはわかっているんだけれども、見つけられない。今日の不安も昨日の不安も、本物だ。ため息は止まらない。ため息は、胸のモヤモヤを吐き出そうとしてるんだ。でもそれはいくら息を吐いてもでていかない。わかっているけれど、でてしまうんだなあため息。声を押し殺して息を吐く。

 明日の夜は怖いよ。また始まるよ、毎度のことだよ。当たり前のことだよ。当たり前を当たり前に生きないと、当たり前だもの。当たり前ってなんだ。そのうち染み込んで、居心地の良いものになるのだろうか。そうなったら、転職なんてする必要もないんだろうな。でもでも、やっぱりあの頃の記憶は今でも頭によぎって、動きを鈍らせるんだ。重くのしかかる。染みつく。泥水がじっとりと染み込んだ衣服を纏っているように、重く、鈍く。

 今日はリモートのみができてよかった。友達と話すのはやっぱり楽しいな。いつでもやっていきたい。どうか。みんな僕のことを忘れませんように。